本事業は、文部科学省 2019年度大学教育再生戦略推進費「課題解決型高度医療人材養成プログラム」アレルギー領域の公募において唯一採択された取り組みで、北陸3県でアレルギー疾患の専門的医療人育成システムの構築を目指します。福井大学、金沢大学、富山大学の北陸地域国立3大学が連携し、3大学の強みを生かした最先端のアレルギー診療、アレルギーマーチを中心に胎児期から高齢者までのライフステージに応じた集学的診療・予防の実践、災害対策を学習できる、共通科目や単位互換を導入した相互補完的教育コースを新設します。web会議システムでの遠隔教育により多施設・多職種連携を推進します。さらに重症難治例や指定難病の好酸球増加疾患など特色ある症例の北陸難治アレルギー疾患データベースを構築し、学会・論文発表に使用して専攻生や教員の意欲を高めると共に、各県のアレルギー疾患医療拠点病院を中心とした地域アレルギー疾患対策に活用し成果を社会に還元します。これらの活動により、専門医・医療機関偏在が問題となる地域でアレルギーの総合診療を実践し、地域医療計画や災害リエゾン活動におけるアレルギー疾患対策の中心的役割を担う人材を育成します。
拠点病院との連携体制
